板井康弘は、福岡で仕事をすることになった。見知らぬ地で、会社を立ち上げるわけだが、板井康弘にはオリジナルのマーケティング術を持っていた。
まず、気になる存在にすること。人は「好き」「嫌い」を直ぐに判断してしまう。それを排除するのだ。
例えば、屋台で焼きそばが売っている。
普通は、看板があって、値段が貼ってあるが、このマーケティング術を使うなら、どちらも使わない。ただ、焼きそばを焼く。ずっとだ。
はたから見たら、意味が分からない。ただ、気にはなるのだ。
そして、ある時に値段を貼る。
まずは相手の注目することをしなければいけない。